11 posts categorized "さぶ"

February 26, 2007

帰ってきた

 大阪公演「さぶ」。今日無事に千穐楽を終えて東京の自宅に帰ってきた。アクシデントがあっただけに、思い出深い公演になったな。たった3日間だけだったけど、叔父の栄二で「さぶ」をやったことは忘れられないな。おれも十年ぶりにさぶをやって、いろんな発見があったよ。おれにとって「さぶ」はやっぱり大事な作品で大好きな芝居だ。

 人によってはいろんな感想があると思うんだけど、おれは派手な演出や、ひねりの効いた感じが無く、人と人との絆の大切さをストレートに訴える、「さぶ」のような作品があってもいいと思う。これからも、前進座で公演し続けていきたい芝居だ。

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February 24, 2007

貴重な経験

 今日の二回公演、なんとか無事に済んだ。急な代役で主役の栄二を勤めた叔父の嵐圭史は、一晩でかなりの台詞を覚えてきたけど、やっぱり完璧とまではいかなかった。でも、それは誰にも責められないよ。3日あれば完璧に覚えたと思うけど、たった一晩だったから無理も無い。むしろ、一晩で、よくぞここまで覚えてくれたと言いたい。

 それにしても、叔父の若さには驚く。声の張りといい、動きといい、年齢を全く感じさせない。そしてさすがに、三十数年前の「さぶ」の初演から栄二を何度も演じてきただけあって、栄二の心の動きはしっかり掴んでいて、台詞さえ完璧に入っていれば、申し分のない栄二だと思った。

 それと、叔父がやっていた同心の岡安は瀬川菊之丞先輩が代役で勤めてくださってるんだけど、さすが菊之丞さん!素敵な岡安だ。

 急遽代役になった栄二と岡安によって、芝居全体に変化があったように感じるし、他の出演者も思いもよらない事件に、気を引き締めなおしたんだ。だから、舞台にはなんとも言えない緊張感があった。その緊張感が芝居をよくしているように、おれは思う。

 おれ自身、叔父という、おれにとって新しい栄二の出現に、始めてさぶをやらせて貰ったときの、どきどき感が蘇っているんだ。

 益城さんの悔しい気持ちを思うと複雑だし、これまで一緒に「さぶ」を創りあげてきた益城さんと千穐楽までやり遂げることができなかったのは、おれもとっても残念だ。でも、益城さんとはまたいつかコンビを組むことがあるかもしれないけど、叔父とは、ほんとにこれが最初で最後だろう。あと二日間、3ステージ。この予期しなかった貴重な経験を、充分に味わいたいと思う。

せっかく写真を撮ったので載せておこう。Kabayaki

さぶが持っているのは、うなぎの蒲焼の折り詰め。二幕目で使う小道具なんだ。ちなみにうなぎの蒲焼は栄二の大好物。

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February 23, 2007

叔父と「さぶ」を・・

 大阪国立文楽劇場「さぶ」公演の千穐楽まで、あと3日だったのに・・・

大事件がおきた。栄二役の益城先輩が芝居中に転倒して、肋骨を骨折してしまった。痛みに苦しみながら、なんとか芝居をお終いまで勤めたけど、すぐに入院ということになってしまった。明日から栄二は叔父の嵐圭史が勤めることになった。

今日が一回公演でほんとに良かった。もし夜の部があったら、公演中止になっていただろう。叔父は20年前まで栄二をやっていた。今日稽古した感じでは、まだまだ若々しい栄二に感じた。ただ、ずっと台本を持っての稽古だったので、問題は台詞を明日までに、全部思い出すことができるかだ。

大丈夫、叔父ならきっとやってくれるよ。

それにしても、叔父の栄二でさぶをやることになるとは夢にも思ってなかった。相手が変わろうとも、おれは、今まで演じてきたさぶを、やるだけだ。

益城さん、病院でそうとう悲しい思いをしてることだろう。とにかく、絶対安静にして、早く回復して欲しい。

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February 19, 2007

今日は一回公演

 公演四日目、今日は昼一回公演だった。

Doutonbori ホテルから劇場までは徒歩10分くらい。道頓堀の繁華街を通り過ぎていく。夜は人で一杯になるこの街も、まだ閑散としてるなぁ、それにしてもいい天気、風が気持ちいい。Nobori

劇場の正面玄関には、国立文楽劇場の幟(のぼり)が立てられていて、その中に前進座と嵐圭史の幟もある。叔父の圭史さんは、岡安という同心の役で出演してるんだ。ここに、さぶ役の俺と、栄二役の益城さんの幟もあったら嬉しいんだけどなぁ、なんて・・・それは無理なんかな・・・Kanban 劇団に「そんなのお前にはまだ早い!」って言われそう。でも今回は二人が主役なんだけど・・・

入り口にはポスターを貼った看板がある。絶賛上演中!

Gakuyaguti

楽屋口の前で。なんか眠そうな顔してんな。おれ、革が好きなんだよね、帽子もジャケットも革。だからいつも黒っぽい服装になっちゃう。春になって暖かくなったら、たまには派手めな格好しようかな・・ピンクのジャケットとか・・う~ん、どうでしょう笑

Sabumakuaki

さぶに変身。幕開きはふすまの張替えしてるんだ。さぶも栄二も経師職人だからね。桶に糊を仕込んで、準備完了。

芝居終わった後は、大阪の街をぶらぶら。

有名なくいだおれ人形。旅行者が写真とりまくってた。そういうおれも撮ったけど。Kuidaore

Kanidouraku  かに道楽の巨大なカニ。大きいなぁ・・大阪の街って賑やかだよね、歩いてて飽きないよ。

のんびりできたなぁ、明日からまた二回公演だ。

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February 16, 2007

大阪公演「さぶ」初日!

Sabu1 「さぶ」初日開いた!おら、思うんだが、今日はお客様の反応が抜群に良くて、いい初日になったんだ。おら、とっても嬉しかった。

演出の十島さんも、「お客様が入って、芝居が一段上がった」と喜んでいらした。やっぱり芝居は舞台と客席で創るもんだなぁと、いまさらのように思った。

 さ~てと、無事に初日が開いたけど、油断せずに毎日いい芝居を創ろう。役者って、余計なこと考える悪い癖があるんだよね。観客が笑うもんだから、もっと笑わせようとして不自然になって、結果、笑いが取れなくなってきて、なんでだろうと悩んだりする。観客が泣くから、もっと感動させようとして、やりすぎの芝居になったりする。

それって、絶対余計な考えなんだ。脚本と演出が笑いや感動を誘うようにできてるんだから、やろう、やろうとせずに、役を自然に生きることだけを考えていればいいんだ。何度も言うけど、一にも二にも、真実感だよ。Sabu2

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February 14, 2007

「さぶ」初日目前

 東京での総ざらい稽古を終えて、昨日大阪入りした。明日は「さぶ」の舞台稽古だ。総ざらいを見学した座の先輩方から、やっぱり「さぶ」はいい芝居だなという感想が聞かれた。

 これまで稽古してきて、おれ、やっぱりこの芝居好きだなぁって思う。初めてさぶをやったとき23歳だったけど、今は42歳。だいぶ歳をとった。二十代の頃は若い役者の一生懸命さがさぶというキャラクターとだぶって、観客が感動してくれた部分はあった。いま40を過ぎて、さぶを演じるわけだけど、初めて取り組んだ時の新鮮な気持ちは絶対失っちゃいけないと思う。この芝居は、真実感を失うと、人の心を動かせないんだ。もちろん全ての芝居に同じことが言えるんだけど、この芝居は特にそうなんだ。上手くやろうなんて思っちゃダメ。真実感がすべて。

 明日舞台稽古か・・・扮装をして、久しぶりに頭から足の先までさぶになるんだ。そうだ、今日先輩から、「広也最近太って顔が丸くなってきた。さぶやってるうちは、それぐらい丸いほうがいいよ」と言われた。おれもそう思うんだよね。これぐらい丸いほうがさぶっぽい。さぶにシャープさはいらないんだ。でも、さぶ終わったら、本気で痩せなきゃなぁ・・・お腹がやばい、お腹が・・笑

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February 11, 2007

芋を食べながら・・

Keikosabu 「さぶ」の稽古は初日に向けて、ますます熱を帯びてきている。

 この写真は3幕の「すみよし」という飲み屋の場面。さぶがお芋の煮っ転がしを食べながら、憂鬱な気分でいるところ。気持ちはへこんでても、腹は減るさぶ笑。

Keikosabu2 今は稽古中だからなんにも食べてないけど、本番ではほんとに食べる。でも芝居中に本物のお芋の煮っ転がしを食べるのは、ちときついので、お芋に見立てたあるものを使うんだ。それは何かは書くのやめとこう・・・企業秘密!

 とか言いながら、ホームページの100の質問の中で書いたような気がするな・・ま、いっか。

 もうすぐ大阪入りだ。東京での稽古はあと3日。充実したいい稽古にしたい。

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February 07, 2007

「さぶ」立ち稽古

 「さぶ」の稽古は立ち稽古に入った。音響も入れて稽古してるんだけど、久しぶりに聞いた音楽が懐かしくてじーんときたよ。いずみたく先生作曲の、耳にとっても心地いい優しい旋律は、芝居をぐっと盛り上げてくれる。覚えやすく、一度聞いたら耳に残って、なんとなく口ずさんでしまう曲。「さぶ」という芝居にぴったりの最高の曲だと思うな。Sabutatikeiko_1

 あの曲がかかると感情移入がしやすくなるんだよな。稽古の中で、もっと、もっと、さぶになるぞ。いい音楽と演技が拮抗して、舞台成果が上がるんだ。

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February 04, 2007

「さぶ」稽古初日

 大阪文楽劇場公演「さぶ」の稽古が始まった。久しぶりに読み合わせをしたけど、やっぱり「さぶ」はいい作品だ。山本周五郎先生の思いがびっしり詰まった原作を、前進座の田島栄さんが脚色して、十島英明さんが演出のこの芝居。座の財産演目の一つで、850回近く上演されてきて、上演のたびに深い感動を呼んできた。

 今の時代にもまったく色褪せないメッセージがあるよ。人は一人では生きられない、支えあってこそ生きていける。現代のように殺伐とした時代にこそ、この「さぶ」をぜひ観て欲しい。観るお客さんの年齢によって受け止め方は違うと思う、でもなにか心に響くものはあるはずだ。

 この素晴らしい作品を、素晴らしい芝居にするのはこれからの稽古しだい。演じる役者の努力次第だ。今日、稽古初日を終えて、ますます燃えてきた。これは、絶対にいい芝居にするぞ!

 この芝居は栄二が主役。栄二を中心に物語が進んでいく。実際、登場している時間も、さぶより栄二のほうが圧倒的に多い。では、なぜ題名が「栄二」ではなく「さぶ」なのか。それは、観てくださった方が自分で感じてくれればいいと思う。くどくどと説明はしない。

おれは、さぶという人を舞台で生きられるように、役に向っていくだけ。

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January 22, 2007

またまたびみょう・・

Masukisan  またまたびみょ~な写真・・・・・

こんなにくっついて撮んなくてもいいのにねぇ笑

この人は座の先輩の益城宏さん。来月の「さぶ」で主役の栄二をやる人。「さぶ」という芝居は主役は栄二で主人公はさぶと言われてるんだ。なんでかって言うと・・・それは長くなるのでごめんなさい・・

 益城さんとは、さぶと栄二でずっとコンビを組ませてもらってきた。面倒見のいい先輩で、若手の教育係のような存在。お酒がと~っても、と~っても大好き。でも、最近弱くなったような気がする・・・性格も前より丸くなったような・・・歳のせいですかね、益城さん?・・・って、おれに言われたくないか笑

Nakaji 京都公演中、同じ楽屋だった後輩の中嶋宏幸君。もう一本の演目「五重塔」で清吉という重要な役を演じてる。楽屋では、リラックスしまくってるけど、しっかり台本を読んでます。

そういえば、益城さんと撮った写真のおれの扮装は三吉じゃなくて、「五重塔」の鳶職人なんだ。ラストの場面でみんなと一緒に後ろに並んで、木遣りを歌ってま~す。その後すぐに「魚屋宗五郎」が始まるので、メークだけは三吉なんすよ、時間がないのでゆるしてね。

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January 13, 2007

またひとつ

 初春南座公演は明日でちょうど半分終わる。毎日少しでもいい三吉に近づけるよう、舞台を勤めている。今月が終わると来月は、十年ぶりに「さぶ」のさぶ役をやらせて貰うんだ。Sabudaihon 時間があいてる時にさぶの台本を読んでるんだけど、あんまり真剣に読みすぎると三吉に影響が出そうだから、いまはまださらっと読んでるだけ。

さぶは、愚図で不器用で、誰よりも純粋で心の優しい人。三吉は能天気で、おっちょこちょいで、すぐに口からべらべら・・・さぶはなにか言う時、「おら、思うんだが・・」という口癖から始まらないと言えない人。正反対だなぁ。

 公演中に別の芝居の台本を読むのは気が進まないけど、東京帰ったらすぐ稽古が始まるからそうも言ってられない。

 今日、おれ誕生日だ。また一つ歳をとったな、。それと今日からホームページのほうでも、さぶのチケット受付が始まる。皆様、誕生日プレゼントだと思って、「さぶ」のチケットお申し込みください・・・・・・・なんて・・ちょっと図々しいかな笑。

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