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July 11, 2005

只今、営業中

七月、八月は芝居がないので劇団の営業部に入って仕事中。このダイアリーで、前進座の役者は公演中も芝居以外にいろんな仕事をすると書いたけど、芝居のない期間は、営業部に入ってチケットの販売活動をする。役者から営業マンに早変わりとゆうわけ。

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内勤の時はラフな服装しているけど、営業に出るときはきちんとネクタイをして出かける。で、芝居のチラシを持って、いろんな会社や団体を訪問して、一人でも多くの方に芝居を観てもらえるようお話しする。もちろん門前払いの時もあるけど、四十枚、五十枚とまとめて買ってくださる時もある。そんな時はやっぱり嬉しいよね・・・いや、嬉しいと言うか、ほっとすると言うか。

営業先では「劇団前進座で俳優をしております」と名乗るものだから、相手の方も、「へぇー、役者さんが営業なんてするの」と、好意を持ってくださったり、変な顔されたり(笑)。

役者だけど、舞台を離れている時は営業に入ってバリバリ働く。それが、前進座が創立から74年も続いてきた大きな力であり、伝統なのだ。

営業に出るといろんな方にお会いできるので、それはそれで役者にとっていい経験になるのかなぁ、と思う。それに、相手が芝居を観たくなるような話をするということも、一つの勉強かな、と。でも・・・決して好きじゃない。営業に駆け回っている時、ふと、こんなことしてていいのかな?なんて思う。役者だから舞台に立っていたいと思うのは当たり前。でも、仕事だからやる。やるからにはいい加減にやりたくない。そう、うちの劇団、給料制なんです。だから、芝居ない期間ず~っと休んでたら給料のただ取りになっちゃう。前進座の公演にお客さまが沢山来て下さらないと、劇団は成り立たないから一枚でも多く売りたい。なんか切実な話になってきそうなのでもう止めましょう(笑)

話は変わって、毎年恒例の納涼会のお知らせ!毎年八月に劇団の中庭で、ファンの皆さんと俳優達の大交流会。今年は実行委員長にされちゃって・・あ、いや、実行委員長をやらせていただきますです、はい。

今年は8月6日でーす。生ビール飲んで焼き鳥食べて、俳優達と交流しませんか!!皆様、ぜひぜひ、遊びに来てください。ちなみに私、総合司会もやらせていただきます。夏の一夜、みんなで盛り上がりましょう!

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8月6日(土) 5:30~8:00 (受付開始5:00)
前進座・中庭 (雨天時:前進座劇場)
参加費 3,000円 (オリジナルうちわ・飲食券付き)
子ども券 1,000円(小学生以下)
問合せ・申し込み
劇団前進座 0422-49-2811

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July 02, 2005

スポーツ観戦

 テニスのウィンブルドン大会を連日テレビで見て、寝不足気味です。スポーツは面白い。特に、ウィンブルドンや、ゴルフの全英オープンのように、歴史と格式のある大会は、選手達から、このタイトルはどうしても欲しいという情熱が伝わってくるし、観客も固唾を呑んで見守っているのが画面からもよくわかる。
一視聴者でしかない僕も、年に一度のウィンブルドンだ、寝てなんか居られないと、テンション上がりっぱなしでテレビに釘付けになった。

アメリカのビーナス・ウィリアムズと、ロシアのマリア・シャラポアによるセミファイナル。いい試合だった!素晴らしかった。素人目にもなんてレベルの高いラリーなんだろうと、何度も拍手してしまった。そう、僕は、一人でテレビ見てても、拍手や歓声を上げるタイプ。いやぁ~盛り上がった(笑)。

あの球に追いつけるのかとびっくりしてると、さらに厳しい球を返してポイントを挙げる。テニスって格闘技だよね、打つたびに二人の選手から声が出る。ラケットに魂をこめる気合の入った声と言ったらいいのか。けしてあきらめずにコートを駆け回り、テクニックで相手の逆をついたり、ここぞという時には、もの凄く強い球を打ったり。
どちらも一歩も引かなかったけど、シャラポアのミスが出るようになってきて、それと対象にウィリアムズはお終いまで冷静かつ攻撃的に試合を進めていたように思う。勝者はウィリアムズ。

ビーナス・ウィリアムズは25歳。過去二度ウィンブルドンを制したことがあるが、最近は怪我をしたりして、世界ランキングも16位に落ちてた。マリア・シャラポアは昨年ウィンブルドンを制して、17歳で芝の女王になりランキングは2位。実力もあって、しかもとても美しい人なので一気に世界のスターになった。今回、18歳になって二連覇を目指していたが、この試合では後半シャラポアの若さが出たのと、ビーナスの、もう一度ウィンブルドンで勝ちたい!という気持ちが勝ってたように感じる・・・
シャラポア、まだ18歳だもん、これからまだまだウィンブルドンで勝つチャンスはあるさ。ビーナスは凄い!完璧だった。ほんと、いい試合見せてもらった。男子も女子もファイナルを残すのみ。ウィンブルドンから目がはなせない。

 そう言えば、僕が応援しているヤンキースの松井選手も最近は調子いい。開幕直後はびっくりするほど好調で、こりゃ、今年はなんかタイトル取るなと喜んでたけど、みるみるうちに打てなくなってきて、一時はスタメンから外されるのではと心配してた。でも、今は調子も戻ってきて、打率も3割越え。このまま頼むよ。

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April 15, 2005

準備期間

 「息子」「玄朴と長英」の公演が終わってもう一週間。来週には五月国立劇場公演の稽古が始まる。今は稽古入りまでの準備期間。頭の中のハードディスクにある金次郎というファイルを削除して、次の芝居に集中できる容量を作らなければ。と言っても、パソコンのようにセリフからなにからきれいさっぱり削除できるはずもない。
 二月にやった「お登勢」の睦太郎にしても、子午線の祀りの義経にしても、セリフを全部言えと言われれば今でもすらすら出てくるし、雁の寺の慈念だって、藪原検校の杉の市だって、簡単に消せないくらい頭に刻み込まれている。それどころか、もう十年近くやっていない「さぶ」のさぶだって、細かく全部は無理だけど、大事なセリフは浮かんでくる。もっとも「さぶ」は三百回以上やらせてもらったから、僕にとっては、特に思い出深い作品の一つだけど。そう、「さぶ」の演出家は「玄朴と長英」演出の十島英明さん。役者になりたての僕に、役者としての道を開いてくれた人。入座したばかりの僕をさぶ役に大抜擢してくれて、辛抱強く指導してくれた。「怒る富士」の佐太郎や「わたくしです物語」の忠平考之助、最近では「天平の甍」の栄叡。まだまだあるけど、僕は十島さん演出の芝居によって多くのことを学んだ。
 4月公演の打ち上げのとき、ほんとに久しぶりに十島さんとお酒を飲んだ。十島さん、高野長英について熱く熱く語ってらした。お変わりにならないなぁ、と嬉しかった。

話を戻すと、次の芝居が始まる時は、全てを忘れることは無理でも前の役を引きずりたくない。
こんなことがあった・・「雁の寺」の慈念が終わったばかりの頃、清元「鞍馬獅子」の喜三太を踊りの師匠に稽古して頂いている時のこと・・・「あんた顔が暗いわよ、背中も丸い!もっと晴れやかに踊りなさい!!」と怒られた。慈念は笑顔などまったく見せない陰気な少年。慈念を完全に引きずってたと思う。ちなみに喜三太の写真はホームページのインフォーメーションに使われています。
書いていて思い出したけど、「怒る富士」の佐太郎をやったときも、初めの頃は「なんか、さぶみたい」と言われたことがあった。
だから、「息子」の金次郎のことはもうぜ~んぶ忘れた、もうな~んも思い出したくないと、自分に言い聞かせてる。

ただし、「息子」の台本に自分なりの感想はしっかり書いておいた。もし再演があるならそのときの為に必要だから。これまでこのページで「息子」の稽古中のことをいろいろ書いたから、終わった後の僕自身の感想も聞きたい方がいらっしゃることと思いますが、ここでは控えます。自分だけの日記ではなく、なんといってもインターネットで流れてるものですから。一つだけ言えるのは、稽古では気付かなかったことが、初日を開けてから分かったこともあった。それを再演に生かしたい。
さあ!次は五月だ。「佐倉義民伝」と「権三と助十」。義民伝には思い出がある。それはまた次回に。

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