とんがりの理由

いま演じている、若き日の法然です。真横で撮ってみました。変な写真・・・・このとんがり頭の真の理由をご説明しましょう。と言うか、そもそもとんがると言うのは違うんです。その昔描かれた法然上人の肖像画を見てみると、頭にへこみがあるんですよ。そして文献にも雨の中を歩くと頭に水がたまったほどへこんでいたという話が残っています。
なので、梅之助さん演じる法然上人のかつらも、頭に歪みがありまして、それはとても自然なへこみで、まったく変には見えないんです。
しかし、僕演じる若き日の法然のかつらは、後ろのほうが鋭角すぎるんですね。はじめてこのかつらを見たとき、これはへこみと言うより、とんがりでは・・・と思いました。
つい先日のことですが、法然の扮装を終えて楽屋の廊下で開演を待っていると、梅之助さんがいらして、僕の頭を撫でながら、「この部分はいくらなんでも、でっぱりすぎだ。次の公演のときには、かつら屋さんに言って、少し削ってもらいなさい。これじゃ、水がたまらずに全部こぼれちゃう」、とおっしゃいました。
たしかに・・・やっぱりなんか宇宙人ぽいよな・・・でも急に直せるものではないので、今回の旅はずっとこの頭です。ただ僕自身はこの頭にだんだん愛着がわいていまして、嫌いじゃないんですけどね。
そうだ、子役の子にもとんがりのほんとの理由を語って聞かせねば。
なにはともあれ、わたしは今日も、このとんがり頭で舞台に立っています。合掌




Comments
そう説明を聞くと、
"とんがり"は天と交信するアンテナの様にも見えます。
ほんとに不思議!
お気をつけて旅を続けられてくださいね。
Posted by: marie | November 25, 2008 at 00:02