合掌してくださる
昨年の7月京都で初演を迎えた「法然と親鸞」。今月の名古屋公演が二回目なわけだけど、確実にいい芝居になっているようだね。今回昼の部終演後に法然の扮装をして、ロビーに出てお客様のお見送りをしているんだけど、お客様がみんな感動しているのがよく伝わってくるよ。「いいお芝居でした」「来てよかった」という言葉をたくさんくださる。
なかには、おれがお坊さんの扮装なもんだから、握手を求めた後に手を合わせてくださる方も多くいらっしゃる。ほんとに心から芝居に感動したんだね。嬉しいよ。
芝居は回を重ねるごとによくなるもんだけど、今回はそれが如実に表れてる。初演の時も、もちろん評価はされたけど、今回のほうがスムーズに芝居が流れているので、観客が少しもストレスを感じずに無理なく物語りに入っていけるんだろうな。
前進座は忙しすぎて稽古期間があまりとれない。おれが地人会に出させていただいていた頃、どの芝居でも、最低一ヶ月、長くて一ヶ月半は稽古した。芝居作りにはそれだけの時間が本来必要なんだ。
今回の稽古も、2月に大阪で「赤ひげ」公演があったので、一週間ほどしか稽古できなかった。他の劇団の俳優さんが聞いたら、信じられない日数だよね。だから初日から3日間は、やっぱりスムーズに舞台が流れているとは言えなかった。四日目、五日目あたりからペースが出たよ。
ただおれが嫌なのは、交流会とかでうちの俳優がお客様に、「今回は稽古がほとんどとれなかったんです」と、言い訳がましいこと言うのが嫌なんだ。それは座の都合であって、お客さんには関係ないんだから。やめてほしい。
たまに愚痴っぽいこと書いちゃうなぁ、おれ。
でも、書きたくなった。













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