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December 09, 2007

あなまどい

 蛇は、冬の間冬眠するための穴をさがすんだけど、なかには穴を見つけられずに死んでしまう蛇もいるんだって。穴を求めてさ迷う様を「あなまどい」と言うんだね。おれも、今回の芝居出ることになって初めて知った言葉なんだ、恥ずかしながら。

 この芝居、時は江戸時代。新婚ほやほやの武士が父親を殺され、新妻を残したまま34年間も仇討ちの旅に出てしまう。討たれる仇も日本中必死に逃げ回るからね、容易に見つけられないわけだ。よくもまぁ、34年間も諦めずに仇を追い続けたと思うけど、もっと我慢強いのは、夫が本懐を成し遂げて帰ってくると、信じて待ち続けた奥さんだよなぁ。

 今のように携帯があるわけじゃなし、生きてるのか死んでるのかもわからんのに・・・

34年ぶりに夫が帰ってきてお互いの顔も分からないくらい、すでに老人となった二人が、今度こそ二人で幸せに生きていこうと・・ようやく人生で落ち着ける穴を見つけた・・・だから、「あなまどい」。

 派手な立ち廻りがあったり、豪華絢爛な衣裳が見られるわけでもない。派手さは無くても後からじんわり感動が押し寄せてくるような、そんな芝居になるとおれは思ってる。

お正月から暖かい気持ちになれると思うから、ぜひ観にいらしてください。

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