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June 15, 2007

スチール撮影

 昨日は来月の京都公演「法然と親鸞」のスチール撮りだった。坊主のかつらを乗せて衣に袈裟を身につけて、若き日の法然のパンフレット用写真を撮ったのだ。役者は自分でメーキャップするのが常識だけど、昨日は映像で活躍されているプロのメークさんがやってくれた。

 なぜそうしたかと言うと、チラシやパンフレットに使う写真の場合、役者がより魅力的に見えるメークでなければ、宣材用の写真にならないと思うんだ。我々役者は、どうしても舞台用のメークをしてしまう。そのメークは舞台の上ではとても魅力的に見えるけども、写真に撮ってチラシに載せてみると、リアルな感じがなくて、やりすぎのメークに見えるんだ。

 おれが、「子午線の祀り」で源義経をやったときもスチール撮りがあって、そのとき初めてプロのメークさんにやってもらうという経験をした。舞台で演技するには地味なメークに感じたけど、宣材用の写真としてはとってもいい出来だった。役者の元の顔を生かしたリアルなメークで、その上でさらに魅力的に見えるようなメークをしてくれた。

 あの経験以来、チラシやパンフの写真は映像関係のメークさんに任せた方が、絶対いい写真が撮れると確信したんだよね。役者は、役への思い、つまり役作りもメークに込めるけども、それは宣材用の写真を撮る場合には邪魔になってしまう場合もあるんだ。チラシを見た人に顔と名前を覚えてもらうことが大事なので、あんまりメークにこりすぎて、どんな顔の役者さんか分からないような写真になってしまうのは損だと思う。

 劇団の先輩の中には、役者が自分で顔をするのが当たり前だ!人に任せるなんて嫌だ!・・・と言う人もいると思うが、ためしに一度経験するのもいいじゃない。自分の見方と他人の見方は違うから。一応付け加えておくけど、歌舞伎の場合は別。歌舞伎の化粧には役どころの決まりもあるから、役者が自分でやるのが当たり前。

 それにしても失敗したなー。昨日扮装した姿、携帯で撮ってブログに載せようと思ってたのに、すっかり忘れてた。アホだなぁ、もう。また、写真なしのブログになっちまった。どんな写真になったか興味のある方、京都南座で「法然と親鸞」を観て、パンフレットをお買い求めください。よろしくお願い致します。

と、販売活動に余念のない広也でした。

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