権三と助十
世間はゴールデンウイーク真っ只中ですが、我々前進座は五月国立劇場公演の初日に向けて、稽古、稽古の毎日です。ゴールデンウイークにちゃんと休みが取れたのは、学生時代を除くと、一年間だけフリーターしてたときだけですね。もっともその頃はフリーターなんて言葉無かったけど。
桐朋学園大学を卒業して、すぐに生まれ育った前進座に入座してしまっては世間を知らな過ぎると思い、一年間アルバイトをして過ごした。その後前進座に入ったわけだけど、それ以来ゴールデンウイークの時期は必ず国立公演の稽古か、他の芝居で地方巡演に行ってた。でも、芝居に出ないで世間の人たちと同じように休みが欲しいとはちっとも思わなかったな。役者ですから芝居に出られるのはありがいたいことですよ。それにこの時期どっか遊びに行っても混んでるし。僕たちは平日にお休みが取れるので、空いた時期に温泉でも行くか・・・一人で。さびしい~(笑) いや、一人旅もいいかもねぇ、したことないしな・・・美味しいもの食べて、のんびり温泉に入って、ビール飲んだり、ぶらっと散歩したり・・・時間持て余しそう。バイクがあったらなぁ~、前は乗ってたんだよなぁ、カワサキの400.この頃猛烈にバイクが恋しい。
さて、今日は国立公演のもう一つの演目、「権三と助十」のお話を。
江戸は神田の裏長屋。人殺しの罪を着せられたまま、獄中で病死した小間物屋彦兵衛の悪名を清めるために、同じ長屋の住人達が時の名奉行大岡越前に物申す!といったお話。口は悪いが善人ばかりの江戸っ子たちを、笑いたっぷりに生き生きと描いた、岡本綺堂の世話物の傑作です。僕がやらせていただくのは、彦兵衛の息子、彦三郎。父親が住んでいた長屋を訪ねて大坂から出てくる。そして、どうしても父が人を殺すなんて信じられない、これはきっと何かの間違い!なんとかして無実の罪とゆうことをお上へ申し立てたい、どうか力を貸して欲しいと、家主の六郎兵衛に涙ながらに懇願する。この彦三郎の熱意に打たれ、家主六郎兵衛、店子の権三と助十ら長屋の人々が立ち上がるとゆう展開。彦三郎の登場によって物語が動き、長屋の人々をその気にさせなければならないので、彦三郎に真実感がなければ、芝居にならないという重要な役。
明日二回目の立ち稽古。こないだの荒立ちのときはまだまだ自然に動けなかったから、今後はちょっとした仕草で、大坂の商人という感じが出せたらいいなぁ。そう、彦兵衛一家は大坂生まれで、彦兵衛だけが江戸に出てきていて事件に巻き込まれた。で、息子の彦三郎が大坂から出てくるんだけど、そうなると彦三郎って当然大坂弁だと思うんだけど、現本も大坂弁では書かれていない。過去の公演でも特に大坂訛りにはしていなかった。
やはり、柔らかい仕草や言葉遣いだけで大坂の商人にならないと。でも感情が昂るとどうしても硬くなってしまう。硬くならずに真実感もあって柔らかく・・・
「佐倉義民伝/権三と助十」カテゴリの記事
The comments to this entry are closed.



Comments