来週は営業
NHK時代劇の撮影は毎日あるわけじゃない。今週と来週は一日もないんだ。今週はゆっくり休ませてもらったので、来週は劇団事務所に出勤だ。
ブログってずっと読んでくださっている方もいれば、初めて読んでくれる人も当然いるわけで、前進座って劇団がどういうシステムか知らない人もいるんだよね。今まで、何度も書いてきたことだけど、また書きます。
前進座は役者をやりながら、空いている時期は営業や事務の仕事をやったりするんだ。給料制の株式会社だからね。おれたちも社員というわけ。だから、役者としての仕事がないとき、ずっと休んでて言い訳ではないのです。
というわけで、来週は秋の東京公演「解脱衣楓累」の営業だ。
この芝居に初めて出た時は二十代で、おれにとって鶴屋南北作品の初体験だった。今度やる羽生屋助七じゃなくて若党甲斐次だったんだけど、そのとき父から南北劇の難しさや、セリフまわしを教わったなぁ。思い出すよ・・・
「どりゃ、弁天へ、参っていこうか」という短いセリフに雰囲気が出せず苦労したな。父から、歌舞伎の様式的な言い回しのなかにもリアリティがなければ駄目だと教えられた。
父の累には女性の可愛らしさが十分にあった。手鏡を手に取って「わしゃ、にわかにこの鏡が欲しゅうなったわいなぁ」というセリフがおれは好きで、舞台袖でよく見てた。見るたんびにリアルだなぁ・・って思ったね。

















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